KMIから配当金をいただきました.
今後の増配の見通しを発表したことで株価はGap upしましたが,その後は低調で,「窓埋め」どころか,増配発表前の株価を割り込んでしまっています.
Kinder Morgan (KMI)
株価チャート
最近5年間の株価チャートです.
2016年の配当を75%減額すると発表したため,2015年から2016年にかけて株価が崩落しています.
43ドルから13ドル
70%下落
減配と同じだけ株価も下がりました.
増配を発表
先日,今後増配の見通しを発表しました.
2017年の一株あたり0.5ドルを2020年には 1.20 ドルまで増加させるとしています.
予定通り増配されるならば,各年ごとの増配率は表のようになります.
2017年から2020年で考えると
驚異の
2.4倍
となります.
Yield on Cost (YoC)は?
2017年8月18日の株価終値18.55 ドルで株を購入した場合の配当利回り(YoC)を計算しました.
2020年には6%超え
増配に伴って,株価も上昇すると思います.
株価は低迷
増配発表後に株価はGap up(赤矢印)しましたが,その後ズルズルと値をさげ,窓埋めどころか沈没してしまっています.
株価低迷の原因
KMIには,いくつかの懸念材料があります.
Trans-Mountain pipeline
カナダでのパイプライン拡張に関してです.
オイルサンドからの原油抽出のため,水が必要らしく,環境汚染が広がるとGreenPeaceやパイプラインが通過する州からの反対もあります.
今回は上の地図の濃い緑の British Columbiaから反対の声が上がったようです.
しかし,IPOも成功,カナダ連邦政府からの承認も得られています.
反対運動は起こるかもしれませんが,事業自体は粛々と進められるのではないでしょうか.
原油価格の低迷
日常生活を考えると,原油価格の上昇は,ガソリンの値上げ,生産コスト上昇による日用品の値上げなど,生活コストの上昇につながるので,今の水準でいてほしいというのが正直な意見です.
今後,原油価格がどうなるのか?
誰にもわかりません.
増配は実現可能?
2.4倍にもなるような増配が可能かどうか?
財務表など自分では読めないので,ネットの記事からの引用になります.
Can Kinder Morgan Deliver on Promised Dividend Hikes? -- The Motley Fool
”Pulling the rabbit out of the hat”
「苦境から脱出するための方策をみつける」
売り上げが下がっても,販売や運営コストを切り詰めることで,売り上げほどEBDAが落ち込んでいないことを指摘しています.
KMIは,新規投資と借入金,配当支払をうまくバランスをとってきている.
配当の支払いを減らし,将来成長が見込まれる案件にしっかりと投資資金を回している.
結論として,
In short, Kinder Morgan generates enough distributable cash to pay its current dividend and support a higher payout going forward.
この方は,「大丈夫だろう」との意見です.
配当金
今回頂いた配当金です.
1株あたり 0.125 ドル
C55のNISA口座で600株分
合計 67.5 ドル(税引き後)
投資方針
現在600株保有していますが,もし増配が予定通り行われるのであれば現在の株価でも十分過ぎるくらい割安です.
増配がきっちりと行われれば,それに伴って株価も上昇するのでは?と思っています.
ポートフォリオ構築の途中ですが,週明けにも少し買い増ししたいと思います.
関連記事
Kinder Morganに関する記事です.
これに関する懸念はほぼ解消されたと思います.
ブログ始めた直後の記事です.ちょうど半年前です.