国を問わず,高配当利回りのタバコ関連株.
配当利回りが高いのは知っているんだけど,先細る紙タバコの消費量と,期待ほど増えない電子タバコなど,将来性に不透明感が漂うためタバコ関連株への投資をためらっているかたも多いのでは?
また「タバコが嫌い」という理由でタバコ関連株を買わないと決めている方もいるでしょう.
そんなあなたに,嫌煙家こそたばこ関連株,特に日本たばこ産業(2914)を購入すべき理由を示したいと思います.
受動喫煙による健康被害
C55は嫌煙家です.
自分も若かりし頃,タバコを吸っていた時期もありましたが,大学生時代には止め,以来20年以上吸っていません.
タバコを吸わない者としては,タバコのにおい,毒物をいっぱい含んだ煙は苦痛以外の何物でもないです.
タバコを吸われた後のお口とキスをするのは,ある意味拷問です(どんな状況だ?).
歩きタバコにポイ捨てなど,喫煙者のマナーに対する嫌悪感もあります.
そして最大の嫌悪感の理由は.受動喫煙による健康被害ではないでしょうか?
厚労省研究班は,「受動喫煙によって、肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群で死亡する人は、年間15,000人と推計された」と発表しています.
1.5万人!!
さすがに,ちょっと多すぎやしないかと思います.
アンケートや様々な仮定をもとに推計された数字だということですが,飲食店での全面禁煙を認めさせたいという厚労省の思惑も含まれた数字かな?
いづれにせよ愛煙家にはつらい状況が続きます.
嫌煙家こそ,JTに投資すべき3つの理由
友人と話していると,「JTなんぞ病気や公害をばらまいている会社だから潰してしまえ」と,過激なことを言っている人もいます.
そんな友人に対してC55は,「JTの株主になったら?」と説いています.
1.JTは積極的に分煙への取り組みをしています.
https://www.jti.co.jp/tobacco/bunen/index.html
公共の場においては完全禁煙ではなく,きっちりと分煙すればいいのではと思います.
受動喫煙による健康被害は確かにあると思いますが,アルコール飲酒による事故,アクセルとブレーキを踏み間違えたことによる事故などと比べ,直接的な因果関係は少ないのでは?
受動喫煙による死亡者が年1万5千人もいるからタバコを無くせという理論が成り立つならば,アルコールや自動車は・・・.
喫煙者だけでなく非喫煙者も助かる分煙の取り組みに,積極的に関わっている企業ですので応援しましょう.
きっちりと分煙が進めば,愛煙家の皆さんも肩身乗せまい思いをせずに,タバコを吸い続けられます.
2.煙やにおいが少ない電子タバコへの投資になる
嗜好品はやめられませんよね(やめられないものを嗜好品と呼ぶ?).
C55も,朝一杯のコーヒー,仕事終わりの缶コーヒーなど,ほぼ習慣化しています.
愛煙家の方々にとっては,タバコはやめられないのです.
そこは十分に理解します.
JTは電子タバコPloomTECH(プルームテック)の全国販売を開始しました.株主優待でもPloomTECH本体を配っています.
時差紙にPloomTECHをふかしている人の横に座っていましたが,周囲へのにおいや煙の拡散はほとんどありません.
電子タバコの健康への影響はまだ不明ですが,少なくとも吸わない者にとっては周囲への影響が少なくなるのは大歓迎です.
3.タバコを吸っている人に寛容になれる
タバコの消費イコールJTの収入,そしてそれは配当への原資になっていくわけです.
確かに目の前でプカプカされたら腹が立ちますが,喫煙所や分煙がキッチリとされた場所で美味しそうにたばこを吸われている方を見ると,
ありがとうございます.
決して無理をせず,末永く喫煙を続けてください.
と思うようになりました.
単元株の100株を購入すると年15,000円 税を引くと約12,000円の配当をいただけます.
株価は余り元気がなく,急落して以降底這いが続いています.
2019年3月21日に終値で換算すると,
株価:2,930円
配当:150円/年
配当利回り:5.1%
この点がJTの株主になることをお勧めする最大の理由です.
問題点
銘柄がMarlboroだったら?
外国製のタバコはJTのタバコ以上に臭い!
これははっきり言って大迷惑です.
追い出してしまえ!
と言いたいところですが,
同じ理屈で,米国株Philip Morris(PM)を買えばいい.
こちらも5%を超える高配当株ですし,日本の電子タバコではPhilip MorrisのiQOS(アイコス)がリードしています.
ということで,真の嫌煙家の方には全く聞き入られてもらえないであろう内容でしたが,C55はJTの株主になったことで,喫煙者に対して寛容になれました.
まとめ
タバコは吸わないものにとっては鬱陶しいものです.
しかし,たばこ関連株を購入すると,5%を越える配当を手にすることができ,喫煙者に寛容になれます.
また,たばこ会社は分煙環境の整備をしているので,その活動を応援する意味でもたばこ関連株を購入してみてはいかがでしょうか?
ただし,優待目的に日本たばこ産業(2914)を購入することはお勧めしません.