「ふるさと優待」と銘打った株主優待制度が人気のオリックス(8591).
3年以上の株式保有で,ふるさと優待の内容が5,000円相当から 1万円相当に倍増するため,長期保有することによって優待利回りも向上,優待商品もワンランク上のものが頂けます.
どこぞのタバコメーカーと違って魅力的な優待商品が揃っていて,この優待目当てに株を保有している方も多いのではないでしょうか.
優待に目がいきがちですが,実は配当にも積極的になっていて,ここ数年連続増配中です.
2018年3月期決算発表の中で増配が発表されましたので紹介します.
2018年3月期決算
決算内容
2018年5月9日に,2018年3月期連結決算(2017年4月から2018年3月)が発表されました.
https://www.orix.co.jp/grp/pdf/company/ir/library/financial_result/ORIXResults2018_4QJ.pdf
内容は非常に良かったです.
営業収益:2兆8,628億円 7%増(前期比)
当期純利益: 3,131億円 15%増(前期比)
当期純利益の推移です.
「9年連続増益」
「4期連続過去最高益」
と景気が良い言葉が並びます
セグメント利益内訳
オリックスといえば,レンタカーや自動車リース,生命保険などが一般消費者には馴染みが深いですが,今回の決算では,利益の22%をしめる事業投資部門の伸びが目立ちます.
・事業投資部門セグメント利益
この事業投資部門には,太陽光発電などの環境エネルギー事業が含まれていています.
そういえば,女優の川栄李奈さんを起用したオリックスグループの再生可能エネルギーのCMが流れていましたね,
増配
通期26%増配
オリックスは配当にも積極的です,
今期配当性向27%としていて,利益の増大とともに配当も増額されました.
2018年3月末の株主に対して支払われる期末配当は,
1株あたり 39円
前期期末配当が 29.25円であったので
期末配当だけで計算すると, 33%の増配.
通期では,66円
前期が 52.25円だったので,
26%の増配となっています.
増配の理由と2019年度の見通し
26%の増配になった理由としては,
- 純利益が15%増加
- 配当性向2%引き上げ(25→27%)
があげられます.
2019年3月期の中間配当(2018年9月末の株主に支払われる分)は30円を予想し,10%以上の増配が見込まれますが,配当性向は27%が維持され,当期純利益の年間成長目標が4〜8%とされているので,今回のように通期で20数%の増配とはならない可能性があります.
配当と配当性向
2000年度からの配当と配当性向の推移です.
(2019年度は予想です)
順調かつ豪快に増配しています.
ただし,引き上げられてきた配当性向は27%で一旦頭打ちになるため,配当の伸びも頭打ちになる可能性があります.
まとめ
オリックスが通期で26%の増配を発表しました.
次期以降も20%以上の増配が続くのは難しいかもしれませんが,優待を楽しみつつ長期保有をしたいと思います.
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