先日,2018年5月の配当実績をブログにアップしたところ,「配当侍の投資記録」を運営されている配当侍さんより,YoCは?とのご質問を受けました.
計算してみました.
YoC(Yield on Cost)
YoCとは,初期投資資金に対する配当金の利回りのことをいいます.
その年に得られた(得られる予定の)配当金を,株を取得するためにかかった費用で割り,それに100をかければ計算できます.
連続増配株を購入し長期保有すれば,分子の配当額がどんどんと大きくなり,その結果YoCが高くなっていきます.
10年選手ともなれば,10%を越えてきているという話も聞いています.
保有銘柄の配当利回り
下の表は,現在保有する銘柄(配当あり)の,2018年6月5日終値で計算した配当利回りです.
(注1:1回あたりの配当額は,直近に支払われた,もしくは支払われる予定の配当額です.
注2:年間配当額は,1回あたりの配当額を単純に4倍したものです.実際に2018年の1年間に振り込まれる額ではありません.)
現在,「配当金で月10万円」を投資目標の1番に掲げているため,3%を越える高配当銘柄が多くなっています.
YoC
つぎに,保有銘柄のYoCと,配当利回りを比較しました.
現在の株価から計算される配当利回りより低いYoCを赤字で記しています.いわゆる含み損銘柄です.
MOに初めて投資したのは2014年,JNJは2012年です.これらの銘柄は順調にYoCが上昇しています.
2017年5月で計算した数字を比較すると,
KMI:3.38 → 5.01
JNJ:3.83 → 4.05
MO:4.41 → 6.45(一部売却の影響あり)
一方で,2014年に購入したPGは現在の配当利回りよりもYoCが低くなっており,長期投資に適した鉄板銘柄と言われつつも,実はそのパフォーマンスはよくありません.
PGについては投資額がそれほど多くなく,NISA口座で保有しているため,すぐに損切りすることは考えていませんが,そのうちお別れすることになると思います.
また,赤字で示したYoCが配当利回りより低い銘柄は,いずれも2017年から2018年にかけて購入したものです.
実際に株価が購入価格の10%減となっている銘柄(D)もあります.
金利上昇局面をむかえ,DやSOなどの公益株は株価が軟調な時期が続くと予想しますので,これら赤字の銘柄を中心に買い増ししていくことになるでしょう.
ポートフォリオ全体のYoC
ポートフォリオ全体でのYoC,しかも税引き後に実際に振り込まれる額でのYoCを把握することが,一番知りたい情報です.
しかし,売買による持ち株数の変動,年途中での増配,NISAなどの影響により,正確な数字を出すことは困難を伴います.
これまでの投資額(証券会社に入金した合計額)と直近1年間で実際に振り込まれた配当額をもとに,C55のポートフォリオ全体でのYoCを計算してみました.
YoC = 約 2.7%
税引き後のYoCとしては,こんなものでしょうか?
まだ投資期間も長くなく,無配当の銘柄(BABA,APRN)を含めての数字ですので・・・.
YoCが高くなることが正義なのか?
安く仕込んで,配当が増えていけば必然的にYoCは上昇していきます.
しかしYoCは,上昇するだことだけが正義ではありません.
いい上昇と悪い上昇があるということを記事にしています.
まとめ
保有する銘柄と,ポートフォリオのYoCを計算してみました.
現在の配当利回りを下まわるYoCの銘柄があります.
YoCをあげるべく,これらの銘柄を中心に買い増しを行う予定です
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YoCと配当ウエイトを考慮しながら,リバランス,買い増し銘柄を考えます.
強烈な増配によって,高配当,高YoC銘柄に躍り出ています.