投資スタイルは,個々人が置かれた状況,考え方によって様々であり,またライフステージによっても変化していくものなので,絶対解はないと思います.
40代半ばで3人の子ども(上が中学生)を抱えるC55は,4-5年後から始まると予想される教育費の増大にむけて不労所得を増やすべく,配当重視の株式投資を行っています.
米国の連続増配銘柄の企業は,ちょっとやそっとの事では減配,無配転落などにはならないと思っていますし,特にリーマンショックを減配せずに乗り切った配当貴族に関しては,今後も減配のリスクが低いと思っています.
しかし,将来何が起こるか分かりません.「まさか」が起こって当てにしていた収入が無くなってしまうと大変です.
まだまだ不労所得だけでセミリタイアできる状況ではないので,仕事を続けることで定期的なキャッシュフローが得られると思いますが,もっと遠い将来,不労所得のみで生活をすることを想定すると,リスクは減らしておくことに超したことはないでしょう.
配当侍さんが,「配当のウエイト」という言葉を用いてポートフォリオの「リスクの見える化」をされていたので,自分のポートフォリオでも確認してみました.
配当ウエイト
配当侍さんは,配当ウエイトという言葉を用いています.
Xの配当ウエイト[%] = Xの年間税込配当額 ÷ ポートフォリオの年間税込配当額
ある銘柄からもらえる配当が,年間にもらえる配当額のなかでどの程度の割合を占めているか? を表す数字です.
これを確認することで,ポートフォリオのリスクが見えるようになるので,今後の投資方針のヒントになります.
C55の配当ウエイト
自分の配当銘柄(米国株)の配当ウエイトを確認してみました.
配当額の計算法にはいろいろなやり方(年度,年間などなど)がありますが,C55の場合は,2018年の第一四半期(1月から3月に末)に振り込まれた配当額を元に計算しています.今後の買い増し,増配等で多少の前後はあるかもしれませんが,気にしないようします.
結果です.
保有する配当銘柄は15です.
上記の数字をグラフ化してみました.
驚きの事実が確認されました.
15銘柄の上位5位,つまり三分の一の銘柄から,全配当の82%を得ているのです.
JNJやPFFは急激な減配はないと思っていますし,Tもスズメの涙ほどの増配ですが,毎年必ず増配しています.近い将来を考えた場合には,C55のような特定の銘柄に依存したポートフォリオでも問題はないと思いますが,10年後,20年後を考えると,このままのポートフォリオではリスクが高いかもしれません.
もう少し保有銘柄を増やす,もしくは低位の株を買い増しウエイトを分散させる必要があります.
最適なウエイトは?
どの程度の分散が最適なのでしょうか?
多くの銘柄を保有して分散すれば確かにリスクは減るかもしれませんが,得られる果実も少なくなる可能性が出てきます.
そもそも銘柄を増やしてリスクを減らすならば,わざわざ個別株を買わなくてもETFで・・・,とも思ってしまいます.
最適な分散も個々がおかれた状況,リスク許容度に依存するので,正解は一つではないと思います.
自分の置かれた状況を考えると,銘柄数は20程度,JNJ,MO,PFFのウエイトが10%程度になれば,まあまあではないかと.
根拠はありませんが・・・.
つまりJNJやMOの保有数はこのままで,受取配当総額が倍になればOKということです.
方針は?
本来であれば売買を行ってリバランスを行うのが正解なのでしょうが,YoCが上昇してきている銘柄もありますし,KMI や D のように,大きめの増配を予定している銘柄もあります.
さらにNISA口座で保有する株もあり,ロールオーバーすることで免税のメリットを享受できますので,売却はもったいない気もします.
ですので売却でのリバランスは行わず,新規購入もしくは配当ウエイトの低い銘柄を買い増しする,つまりバイ&ホールドでのリバランスを考えています.
具体的には現在株価が低迷し配当利回りが軒並み4%を越えているUtilityセクター(D, DUK, SO)が対象となるでしょうか?
しかし,現在,仕事の独立に向けて資金が必要なので,新規投資を行えないという歯がゆい状況です.
toto あたらんかな〜
まとめ
米国株の配当ウエイトを確認した結果,たった5銘柄で配当の80%を得ていることが分かりました.
このままではリスクが高すぎるので,Utilityセクター株の買い増しや他の銘柄の新規購入によって,分散を図っていこうと思います.
皆さんも一度確認してみてはいかがでしょうか?