<2018.8.23 リライトしました>
子供のジュニアNISA口座で保有する1557 SPDR S&P 500ETFから,分配金をいただきました.
購入したときはまだジュニアNISAの運用方針が決まっておらず,適当に購入したのですが,この機会に今後どうするのか考えてみます.
1557 SPDR S&P500 ETF
1557とは?
皆さんにお馴染みのSPDR S&P 500ETF (SPY) が東証に上場したものです.
東証に上場しているので,日本円で購入することができます.
SPYが超優良なETFであることは,もはや説明の必要は無いと思いますが,ポイントだけ挙げておきます.
- ベンチマーク S&P 500指数
- 信託報酬 0.09%
- 年率成長 9.25%(1993年1月22日の設定来)
・組み入れ上位銘柄
今をときめく,Apple, Amazon, Berkshire Hashaway, Alphabet(グーグル)などが組み入れ上位に並んでいます.
株価の上下によって,割合は変化しますが,上位10傑の銘柄に大きな変動はありません.
・業種別構成比率
VOO,IVVと並び
このETFさえ買っておけばOK
とも言われるETFです.
1557のメリットとデメリット
1557のメリット
- 東証に上場しているETFである.
- 米国株を取引できる環境にない投資家の方でも,S&P 500指数に連動したSPYが買える.
- 日本時間の日中に取引ができる.
- 証券会社によっては買い付け手数料が無料になるので少額(1株)からでも気軽に購入できる.
1557のデメリット
- NISA口座では,分配金にかかる免税のメリットがない
- 出来高が余り多くない
デメリットについて,もう少し掘り下げていきます.
NISA口座での分配金にかかる免税のメリットがない
下記の写真は,分配金計算書をスキャンしたものです.
もともとは外国ETFなので10%の外国税が係るのは当然ですが,国内税率20.315%が引かれています.
東証上場銘柄でありながら,NISA口座で保有しているのもかかわらず,国内源泉徴収税がかかっています.
この計算書には現れていませんが,この分配金は証券口座ではなく,届け出した銀行口座に振り込まれています.
この現象は楽天証券特有のものです.理由に関して調べた結果を記事にしています.
出来高があまり多くない
2017年5月31日の出来高は404株でした.
日本時間の日中に取引できるのは魅力ですが,日中仕事などでザラ場が見れない,株の売買をしていることが職場にばれるとヤバイ,という方には少々買いにくいと思われます.
というのも,出来高が少ないので,成り行き買いすると思わぬ高値で約定してしまったなんてことにならないか心配です.
かといって指し値で刺さるかどうかも・・・.
また,売り抜ける時にもちょっと危険??
本家SPYは,流動性の心配など全く無いほど出来高が巨大であるのに対して,1557には一抹の不安が・・・.
まあ,ろくでもない投資信託が駆逐され,1557の様な優良ETFが見直され出来高がふえてくるようになれば,この心配も杞憂に終わるのですが・・・.
追記:2017年10月3日の出来高は 2,810株に 増えています.
2017年10月20日の出来高は 2,663 でした.
試しに成り行き買いをしてみました.
結果として,出来高の少なさは余り気にしなくても良さそうです.
NISA口座で運用するメリットは?
分配金に対する免税効果がないため,あえてNISA口座で運用する必要はないかも知れません.
もっとも,分配金を目的に投資を行うならば1557を選ばなくてもいい.
SPY(1557)の最大のメリットは,
設定来年率9%で成長していることです.
NISAであれば,キャピタルゲインに対する税金は免除されます.
ロールオーバーして最長10年間保有すれば,単純に考えると投資額の2倍になっていると予想されるので,かなりの免税効果があります.
この点ではNISAに適した商品と考えます.
また,NISA(ジュニアNISAを含む)であれば,国内ETFの買い付け手数料は無料となっている証券会社が多いので,毎月一定株数購入していくのにも適しています.
1株あたり 30,000〜32,000円で購入できるので ( 2018年8月 23日現在),NISA口座の限度額のスキマを埋める銘柄としても適しています.
強敵が現れる
敵と呼んでいいのか分かりませんが,強烈なライバルが現れました.
「楽天全米株式インデックス・ファンド」,通称,楽天VTIです.
これは,SPYとならぶ超優良ETFであるVTIを,投資信託という形で日本に持ってきたものです.
1557と同様,日本円での売買が可能です.
ETFと投資信託の違いこそあれ,おおまかには1557のメリット(超優良ETFが,日本時間の日中に,少額の日本円で買える.買い付け手数料無料)は楽天VTIのメリットでもあります.
さらに楽天VTIは,投信という点で1557に優る利点があります.
- 自動で定額購入することができる
- 最低投資価格が 100円と,超少額からでも投資できる
SPYやVTIは,定期購入によるドルコスト平均法が,そのメリットを最大限に得られる投資方法だと思います.
この点から考えると,株価に左右されず,より少額から,自動的に定期購入できる楽天VTIの方が魅力的に見えます.
まとめ
超優良ETFであるSPYを,東証で日本円で売買できる1557.
NISAで保有すれば,安定した成長によるキャピタルゲインを非課税で享受できるメリットがあります.
しかし,ドルコスト平均法で定期的に,長期に積み立てて行く場面を想定すると,楽天VTIという投資信託が購入できるようになった現在,1557に追加投資していくかどうか,悩みどころです.
1557のSPYとならぶ優良VTIが日本円で投資可能となりました.
どれをかったらいいのか比較しています.
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1557の税金に関して
NISAであっても,1557の分配金に国内税がかかりますのでご注意ください.
追加投資
税金が引かれる以上のメリットが1557にはあります.
普通預金との比較
貯金として寝かしておくのはもったいないですよ.