米軍が空爆した時,米国株投資家がとるべき行動
シリアのアサド政権が反政権側に生物兵器であるサリンを使ったことに対し,4月6日に米軍はトマホークミサイル 59発によるシリア空爆を行いました.
折しも米中首脳会談で習近平がトランプ大統領と一緒であったこと,
北朝鮮がミサイル発射実験を行った後であること,
慰安婦問題で一時帰国していた長嶺駐韓大使を帰任させたことなどが重なり,次は北朝鮮への空爆だと様々な憶測が流れていますが,政治的な話は他所にお願いするとして,空爆が行われたときに米国株投資家がとるべき行動について述べていきます.
Tomahawk missile(トマホークミサイル)
トマホークミサイルとは
トマホークミサイルは1991年,湾岸戦争で始めて実戦導入されました.
搭載されたレーダーや誘導システムなどによって目標に向かって亜音速で巡航するミサイルです.対地攻撃用と対艦攻撃用に分かれており,対地攻撃用は射程距離が3,000 kmもあります.
対艦攻撃用は現在はトマホークよりも安価なハープーンミサイルになっているようです.
かわぐちかいじ作の漫画「ジパング」では,ガダルカナル島に上陸した米海兵隊を威嚇攻撃するため,サジタリウス作戦として「みらい」から無弾頭のハープーンミサイル発射されました.
トマホークミサイル1発のお値段は
トマホークミサイル 1発のお値段は,1.5億円とか様々な情報がありますが,CNNによると$83.2万ドルだろうとされています.
1ドル110円で計算すると約91,520,000円,約9千万円です.今回59発発射されたので53億円の米国民の税金が使われたことになります.
トマホークの製造会社は?
今回の空爆でホクホクの会社はレイセオンRaytheon Company (NYSE: RTN)です.上のミサイルの写真にも会社名が記されています.
レイセオン(RTN)の会社概要について楽天証券から引用しました.
レイセオン(Raytheon Company)は子会社と共に、世界中の防衛、国土安全保障及びその他の政府の市場において事業を展開する技術会社。同社は検知、エフェクト、指令、制御、通信及びインテリジェンスシステム(C3I)等分野でエレクトロニクス、ミッションシステム統合及びその他の機能、並びに一連のミッション•サポート•サービスを提供する。同社は国内外の顧客向けにサービスを提供する。同社は統合防衛システム(IDS)、インテリジェンスと情報システム(IIS)、ミサイルシステム(MS)、ネットワークセントリック•システム(NCS)、スペースと航空機搭載システム(SAS)、及び技術サービス(TS)の6つの事業区分により構成される。平成23年12月期決算期において、同社はHenggeler Computer Consultants Inc.、Pikewerks Corporation、及びKtech Corporationの実質上すべての資産を買収した。
レイセオンはトマホークの他にも,ぺトリオットミサイルも製造しています.攻めて良し,守って良しですね.
年間2兆5千億円ほどの売り上げのほとんどが,軍やアメリカ合衆国からです.
レイセオンの株価
株価 152.96ドル
配当 3.19ドル
配当利回り 2.09%
(2017年4月7日終値)
レイセオンの株価の5年チャート
美しい右肩上がりです.
配当推移
こちらも綺麗な右肩上がりです.毎年8%程度の増配率です.(注:2017年は見込みです額です)
2017年4月10日が配当権利落日となっています.
投資方針
トランプ大統領の外交政策はよくわかりませんが,Market Hackの広瀬さんの情報によると,娘婿のクシュナーは中東問題に精力的ですし,スティーブン・バノンの影響力も低下しているようで(更迭された?),アメリカが中東から手を引く可能性は低くなりました.
今回のような人道的問題がある事象に対しては離れた所からミサイルを発射する可能性は十分にあり得ます.
トランプ大統領は,ロッキードマーティン (LMT) に対してF35の値下げを要求しましたが,レイセオンに対してもトマホークの値下げを要求するかもしれません.
しかし,確実にサジタリウスの矢は放ち続けると思います.
配当利回りは2%と低めですが,欲しい銘柄です.
C55は弾を蓄えつつ購入を検討します.
米軍が空爆した時,米国株投資家がとるべき行動は?
レイセオン(RTN)の株を買いましょう! 2017年第一四半期の配当権利落日はなんと今日2017年4月10日です.急げ!