Black RockがPFFやDVYなどのETFの上場場所を変更
長野で投資をやってみた!を運営すtatsuzou12さんから情報をいただきました.
ありがとうございます.
Black Rock社が運用する337のiShares ETFのうち,50銘柄の上場場所をNYSE(ニューヨーク証券取引所)から鞍替えしたようなので,調べてみました.
鞍替え
鞍替え日
2017年8月1日辺りです.
気づいた方,いますか?
鞍替えした銘柄
50銘柄のうち,
20銘柄がNasdaqへ,
30銘柄がBats exchengeへと移動しました.
ソースはここです.
https://finance.yahoo.com/news/blackrock-transfers-50-etfs-bats-163351859.html
Nasdaqへ移動
20銘柄がNasdaqへと移動しました.
皆さんのおなじみの,
DVY:iShares Select Dividend ETF
PFF:iShares U.S. Preferred Stock ETF
も含まれています.
上の表で,tickerや銘柄名をクリックすると各ETFについてETF.comというサイトに飛びます.
気になるETFがあれば,のぞいてみてはいかがでしょうか?
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Bats exchangeへ移動
30銘柄がBats exchengeへと移動しました.
ETFをメインに投資されている方の中には,保有されている銘柄あるかもしれませんが,C55自身,一つ知りませんでした.
上の表で,tickerや銘柄名をクリックすると各ETFについてETF.comというサイトに飛びます.
興味あれば,見てみてください.
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Bats exchangeとは?
Nasdaqは知っていますが,Bats exchangeという見慣れない名前がでてきました.
Batsのホームページから概要をまとめました.
Bats (Bats Global Matkets)
2005年,競争と革新を米国の株式市場にもたらすための代替取引場 (ATS: alternative trading system)としてスタートしました.
2008年,欧州へ進出.
2010年,米国株式オプション市場であるBats BZXオプションを開設.
2014年,米国の株式交換事業者であるDirect Edgeと合併し,米国2位の証券取引所となりました.ETFの最大の取引所となりました.
2015年,機関投資家向けFX市場であるHotspotを買収.
2017年,CBOEに買収された.
歴史をならべましたが,
NYSE,Nasdaqに並ぶ証券取引所ということです.
Batsの取引額
Batsが公表している
"US Equities Market Volume Summary"
です.
"National Value Summary"という計算方法を用いた額です.
直近の5日間の平均値です.
金額としてはNasdaqよりも多く,米国2位の取り扱い額となっています.
米国の株式取引の18%を占めています.
PFFへの影響は?
Batsについてまとめてみましたが,PFFが鞍替えしたのはNasdaqです.
この鞍替えに関して,PFFの株価への影響はどうなるでしょうか?
今回の鞍替えに関してBlack Rockは,
多様化はiShareの上場戦略の重要要素である.
ETFの発展のためには,複数の市場参加者が継続的な革新と顧客の体験の向上に努め,強固で回復力のあるecosystemが必要である.
と発表しています.
NYSEよりも,取引システムやその技術革新に積極的なのでしょうか?
(上場に関する手数料なども影響しているのでしょうか?)
前向きな鞍替えという印象を受けます.
2017年8月1日火曜日 開場後にストンと株価は落ちていますが,その幅はわずか0.15ドル程度でその後は落ち着いています.
少なくともPFF株価への短期的な悪影響は無いと思います.
時価総額 $18.3 billion (約2兆円) 規模のETFが,よりよい環境を求めて,ごっそりと移動するなど,アメリカのダイナミックさが伝わってきます.
東証1部至上主義の日本とは違いますね.
まとめ
iShares ETFを運用するBlack Rockが,一部をNasdaqとBatsに鞍替えしました.
前向きな戦略なので,各ETFに与える負の影響はないと思います.
Batsは米国2位の証券取引所(?)であることがわかりました.