米国株投資家にとっての楽天証券のメリット・デメリットとは?
米国株投資家のみなさま,お使いの証券会社はどこでしょうか?
証券会社の比較サイトや,各社を比較したブログが複数ありますが,楽天,SBI,マネックスの3社全てで口座を開設し,使い勝手などを比較したものは無いような気がします.
実際の操作性や見やすさなど数値化できない部分もあり,目に見える手数料やサービス内容だけで判断することは難しいかもしれません.
これまでの記事でも楽天証券に対して,結構ダメ出しをしてきましたが,今回は米国株投資家にとっての楽天証券のメリットを紹介したいと思います.
デメリット
メリットを紹介すると言いながら,いきなりdisっています.
デメリットは複数あります.
手数料が割高
1回の約定で25ドル+消費税
がかかります.
これは 税引き後 3%の配当利回りの米国株を購入する際,1回 800 ドル以下の取引額であるとその年の配当は楽天証券への貢ぎ物として消えることになります.
1回あたり 1,500 ドル (15 万円)以上でないと,手数料負けしてしまう可能性があります.
少額でコツコツ投資するのには向いていません.
逆に単価の高い株を大口で一括購入すると,他社よりも割安になる可能性があります.
追記:2017年9月25日
楽天証券の米国株売買手数料が値下げになりました.
適応は2017年9月25日約定分からです.
手数料は他の証券会社と同等となりました.
手数料が割高というデメリットは消えました.
配当の振り込みが遅い
これは他社と直接比較したわけではないのですが,配当に関するブログを見る限り,C55が配当金を手にする前に,他のブロガーの方が既に記事にされていることが往々にしてあります.
どこで違いが出るのかはわかりませんが,振り込みが遅いと思います.
ジュニアNISAでの外国株
ジュニアNISAで外国株,外国ETFは取り扱っていません.
ジュニアNISAこそ米国株の長期投資に向いていると思うのですが,どうにもなりません.
ジュニアNISAを消化するために日本株での取引が増え,自称米国株投資ブロガーでありながら,日本株の記事が多くなってしまっています.
(完全にあてつけです)
1557の分配金問題
1557は国内ETF扱いなのですが,分配金に関しては楽天証券では国内でも課税されます.
NISA口座で保有していてもです.
詳細は下の記事に示しています.
メリット
外国所得税の自動計算
米国株投資家にとって,配当金にかかる外国税は悩みの一つだと思います.
米国で配当金の10%の税金が引かれ,それに日本国内税が課税され,結果的に配当額の約 72%しか振り込まれません.
2カ国で税金が引かれるため,確定申告をすれば外国税の一部(所得税の額に応じて増減)が還付されれます.
このとき必要なのが,外国所得税の計算です.
自分で計算するのはとても大変です.
配当額に配当が支払われた日の為替をかけて・・・
保有する銘柄が多くなれば,想像しただけでも発狂しそうです.
しかし,楽天証券では外国税を自動で計算し,年間収支報告書に計算してくれています.
赤枠で囲った部分ですが,外国所得税が配当ごとに計算されています.
さらにこれらの額が全て合算され,国内での源泉徴収額と併せて記載されています.
これはかなり便利です.
確定申告の歳に,この 45,060 円を入力するだけで,幾ばくかの還付金が得られました.
ナーイス
サポートセンター
1557の分配金やPFFの平均取得金額の表示など,サポートセンターに何度かメールで問い合わせました.
必ず1営業日内で返答をいただきました.
ナーイス
まとめ
米国株投資家にとっての楽天証券のメリット,デメリットを紹介しました.
外国株・ETF取引手数料値下げによって,デメリットがかなり減りました.
ネットのサイトも見やすくわかりやすいと思います.
今後も楽天証券を使い続けますし,どこの証券会社にするか迷っているかたがいれば,楽天証券をお勧めします.
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