Vanguard社のETF(VT, VTI, VWO)を買い付ける投資信託を発売した(する)楽天証券.
外国株(ETF)の買い付け手数料の値下げを行ったり,楽天グループの最大の強みである楽天ポイントを用いて投信が購入できるようになったり,精力的にサービスを充実させています.
また楽天市場では,ふるさと納税の商品が購入でき,もちろん購入金額に対する楽天ポイントも付与され,両得です.
楽天市場で買い物をするならば,楽天カードを作り決済に利用するのが鉄板ですが,ふるさと納税を含めてある一定額以上の買い物をするならば,楽天ゴールドカードに切り替えた方がお得になります.
損得の分岐点は何円ぐらいか? 注意点は?
C55はちょっと失敗したので紹介します.
楽天カード
楽天カードには「楽天カード」「楽天ゴールドカード」「楽天プレミアムカード」「楽天PINKカード」のほか,ANAカードや学生専用のカードがあります.
楽天カード一覧へのリンクです.
これらのカードのなかで「楽天カード」と「楽天ゴールドカード」の2つについて,年会費と楽天市場でのポイント還元率に注目して比較します.
「ゴールドカード」にすれば,年会費がかかるけど「楽天市場」でのポイント還元率が1%高くなります.
楽天市場でのポイント還元の「4倍」「5倍」の意味は,
「4%」「5%」と同義になります.
楽天市場で「楽天カード」「楽天ゴールドカード」で買い物をすると,
通所ポイント「1%」
楽天カード決済で「+3%」
楽天ゴールドカード決済で「+4%」
のポイントが還元されます.
つまり,買い物金額に対して
楽天カード 4%
楽天ゴールドカード 5%
のポイント還元率ということになります.
(アプリを使う,楽天モバイルを契約する,ヴィッセル神戸や楽天が勝利した後など更にポイントが付与されます)
ゴールドカードがお得?
ゴールドカードの方が1%分ポイント還元率が高いので切り替えた方がお得か?
ポイント還元率が高くなる一方で,年会費がかかります.
買い物額によっては,年会費分のポイント還元が行われずに,損することになります(限度額や国内空港ラウンジ利用など付加的な要素は今回は考慮しません).
損得の分岐点は何円?
「楽天カード」「楽天ゴールドカード」のポイント還元率の差は1%です.
ゴールドカードの年会費は税込み 2,160円
例)楽天市場で年間で216,000円の買い物をする
「楽天カード」
216,000円 4%ポイント= 8,640
「楽天ゴールドカード」
216,000円 5%ポイント= 10,800
10,800 - 8,640 = 2,160
年間で 216,000円以上使うのであれば「楽天ゴールドカード」の年会費を払ってもお得になります.
年間で 216,000円
一月あたり 18,000円
が損得分岐点となります.
注意点
楽天市場での買い物のみ対象
上記にあげた損得分岐点の金額は「楽天市場」での金額になります.
「楽天トラベル」の利用料はどちらのカードで決済しても一律2%
街中の一般のお店の決済は,カードの種類によるポイント還元に「差」はありません.
期間限定ポイント
「楽天カード」「楽天ゴールドカード」どちらも通常ポイント(1%)に追加して付与されるポイントは「期間限定ポイント」となり,有効期限があります.
さらに特に投資家の方に注意が必要なのが,期間限定ポイントでは投資信託を購入することはできません.
家族カードの年会費
「楽天ゴールドカード」の家族カードには,1枚追加するのに 540円の追加料金がかかります.
本カードと家族カード1枚で合計 2,700円の年会費がかかり,この組み合わせでの損得分岐点は 270,000円とハードルがあがります.
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楽天カードはマストの1枚です.入会することで多額のポイント還元キャンペーンも頻繁行われていています.この機会に入会されてはいかがでしょうか?
失敗点
C55は,ポイント還元率が高くなるという理由から「楽天カード」から「楽天ゴールドカード」への切り替えを行いました.
妻の分の家族カードも切り替えたのですが,よくよく考えるとこれは失敗でした.
失敗の理由を以下に挙げます.
家族カードでは楽天市場で買い物しない
楽天市場ではC55のアカウントで買い物をする(妻独自のアカウントでは楽天市場で買い物をしない)
街中でのカード利用にはポイント還元に差が無い.
妻の家族カードを,ゴールドにする意味がありません.
540円の年会費
年会費分のポイントを得るためには,追加で54,000円,年間 270,000円の利用が必要となり,ハードルが上がってしまいました.
どうすればよかったか?
家族カードの分は,年会費無料の「楽天カード」にしておけば良かった.
サイトによっては「楽天カード」と「楽天ゴールドカード」の同一名義での併用はできないと記載されていることがありますが,実際両方問題なく使えていますし,本家の楽天市場での決済に際の選択肢にも上がっています.
まとめ
楽天市場で,
年間 216,000円 一月あたり 18,000円
これ以上買い物をする方は「楽天ゴールドカード」に切り替えた方がお得です.
しかし,付与される追加ポイントは期間限定ポイントのため投資信託購入には使えません.
ゴールドカードで家族カードを作ると 54,000円損得分岐点が高くなるので,ご家族のカード保有状況に応じて対処する必要があります.