楽天証券から,バンガード社が運用する優良ETFであるVT, VTI, VWOを買い付ける投資信託が発売されています.
楽天・全世界株式インデクス・ファンド:楽天VT
楽天・全米株式インデックス・ファンド:楽天VTI
楽天・新興国株式インデックス・ファンド:楽天VWO
信託報酬は楽天の取り分があるため,直接ETFを購入した場合と比べ若干高めになりますが,優良ETFを日本円で,少額からでも買い付けられるため,2018年から始まったつみたてNISAでも人気商品となることでしょう.
当ブログでは,過去のVTならびにVTIの成績を比較し,「VTはクソETFである」としてきましたが(オリジナルは有名米株ブロガーのB氏です),その根拠は「ある時点で投資し保有していたら数年後にはいくらになっていた」と,google financeなどでシミュレーションした結果を見てのものでした.
しかし実際の投資では,特にVTやVTIのようなETFなどであれば,初回買ったあと一度も買い増しもせず,ずーっと持ち続けていることは少なく,むしろ定期的に買い増しをしていくことが多いのでは?
毎月定額分を買い増ししていった場合のパフォーマンスの比較結果ではないため,これまで行ってきた比較は,ある部分現実的ではない.
ですので,毎月一定額を買い続け,ドルコスト平均法で投資した結果を比較しなければ,「クソETFである」とは言えないかも?と疑念を持ちました.
しかし,日本の証券会社の口座では,ETFを毎月一定数購入することは可能でも,一定額を購入することは困難です.
そこで,少額かつ定額でも購入できる投資信託として,楽天VT,楽天VTI,ついでに楽天VWOを毎月1回定額購入し,毎月経過を追うとで,どのETF(ファンド)が優れているのか? VTは本当にクソETFなのか? などを検証します.
目的
- VT, VTI,VWOを毎月定額購入し続けた場合のパフォーマンスを比較し,積み立て投資に適したファンド(投資対象国)を確定する.
- VTと VTI+VWO を比較し,世界分散に米国以外の先進国が及ぼす影響を探る
購入するファンド
- 楽天全世界株式インデクス・ファンド:楽天VT
- 楽天全米株式インデックス・ファンド:楽天VTI
- 楽天新興国株式インデックス・ファンド:楽天VWO
方法
積み立て額
毎月各ファンドを1万円ずつ
ボーナス月などの増額なし
各ファンド年間12万円,合計36万円.
投資期間は無期限とします.
積み立て日
毎月15日
2018年1月15日から積み立てを開始します.
分配金
再投資
買い付け口座
特定口座
2018年は一般NISAを選択しましたし,2019年以降もこれまで運用した一般NISAをロールオーバーする予定なので,つみたてNISA口座ではなく,特定口座で買いつけます.
楽天証券の取引設定画面となります.
決済方法を楽天カード払いに設定した方がポイントが貯まる?
カード決済にすると,開始が3月になってしまうため,証券口座の残高からの決済としました.変更できるようならそのうちカード決済にします.
比較
- VT vs VTI vs VWO
- VT vs (VTI + VWO) / 2
1では単純にどのファンドが優れているのかが明らかになります.世界分散がいいのか? 米国一本がいいのか? 新興国の成長にかけるのがいいのか?があきらかになります.
もしVTのパフォーマンスがVTIより悪ければ,「クソETF」呼ばり継続です.
2ではVT(米国+先進国+新興国) vs VTI(米国)+VWO(新興国)の構図となります.世界分散に日本などの先進国を含めた方がいいのか? それとも米国+新興国だけでいいのか? が明らかになります.
VEA(米国を除く先進国市場に投資するETF)を買い付ける楽天インデックス・ファンドがあれば,4アームの比較,VT,VWOなどを組み合わせてのVTとの比較など,おもしろい比較検討ができるのですが,残念です.他社の投信を組み入れてもいいのですが・・・.楽天インデックスファンド縛りということで.
途中経過の報告
毎月の買付日の翌日(16日)と,月末の2回,評価額をまとめ,当ブログにて公表します.
2019年2月1日
それぞれ13回,合計13万円分の買い付けを行いました.
株価がさえない期間が続いていますが,積み立ての結果はどうなっているのでしょうか?
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VTはクソ,なのか?