ポートフォリオのセクター別分散度を確認してみた
皆さんは,セクター別の分散をしていますか?
その分散の比率のモデルは何ですか?
これまで,いわば適当に,その場の雰囲気で米国株を買ってきました.
それでも投資開始時期が良かったのか,勘が冴えていたのか,それなりのリターンを得られています.
長期投資を考えると,
「そろそろポートフォリオのセクター別バランスについても考えなければならない」
と思うようになりました.
しかし,セクター別のベストな割合は?と聞かれても良くわからないし,各セクターを等分で分けるのもやっぱり変とも思います.
今まで一度もセクター別のバランスに関して調べたことも無かったため,とりあえずのとっかかりとして,自分の現在の投資スタンスに合致する高配当ETFと比較してみました.
ポートフォリオ
高配当ETF (VYM)
参考にするETFは,Vanguard社のHigh Dividend Yield ETF (VYM) です.
このETFは,
米国の大型株の中で,予想配当利回りが市場平均を上回る428社に投資しています.
下記の上位10社で全体の30.5%を占めています.
ずらりと並んだ優良銘柄!
VYMのセクター別割合
セクター別割合です.
消費財,金融,ヘルスケア,資本財,テクノロジーがそれぞれ10%を超えています.
石油・ガスの割合が少し下がっていますが,これは同セクターの株価の下落によるものでしょうか?
C55のポートフォリオと比較
自分のポートフォリと比較してみました.
当然ながら,外側がC55,内側がVYMです.
一般消費財とヘルスケアが突出しているのが一目瞭然です.
JNJとMOが2本柱になっているので当然ですね.
議論の余地は大きいかも知れませんが,PFFは便宜上金融に分類しています.
グラフの元データで比較してみます.
VYM | C55 | |
Basic Materials | 3.6% | 4.4% |
Consumer Goods | 15.3% | 39.1% |
Consumer Services | 6.0% | 3.6% |
Financials | 13.2% | 7.2% |
Health Care | 12.9% | 35.5% |
Industrials | 12.8% | 2.2% |
Oil & Gas | 8.9% | 0.0% |
Technology | 14.4% | 3.6% |
Telecommunications | 4.7% | 4.3% |
Utilities | 8.2% | 0.0% |
具体的な数字をみると,Financials, Industrials, Oil & Gas, Technology, Utilitiesが弱いのがわかります.
今後米国株を買い増すとしたら,上記のセクターを優先的に選ぶべきでしょうか?
5%の配当利回りとなった,VZやTを候補に挙げていましたが,通信分野の比率はもう十分かもしれません.
悩みどころですね・・・.
まとめ
長期投資を行う上で,ポートフォリオのセクター別バランスを確認してみました.
「高配当連続増配株へ投資して,配当金を月10万円得る」とういのが,現在の投資方針なので,VYMを参考にしてみました.
結果,Financials, Industrials, Oil & Gas, Technology, Utilitiesの保有割合が少ない,もしくは保有していないことが明らかになりました.
保有株を売って,違うセクターに再投資する,いわゆるリバランスを行うことは考えてはいません.
今回明らかになった弱いセクターへの新規投資を行うことで,セクター別バランスをとっていく方針です.