2017年8月29日早朝,北朝鮮が弾道ミサイル1発を発射.
日本の上空を通過し,北海道襟裳岬の東約 1,180 キロの太平洋上落下しました.
推定飛距離は 2,700 キロ
最高高度は 550 キロ
雑感
北朝鮮のミサイルの性能は確実に向上していますね.
例えは悪いですが,ホリエモンのロケット「MOMO」初号機は約 20 kmで緊急停止されています.もともとの目標が 「高度 100 kmを超える」だったようですね.
このことからも,いかに北朝鮮のミサイル技術が高いかが,うかがい知れます.
今回は事前通告なし(いわゆるロケットもしくは衛星の打ち上げ予告なし)の発射で,しかも日本上空を飛び越えて行ったということで,大騒ぎになっています.
しかし,よくよく考えると,今回の「火星」の前の「スカッド」や「ノドン」が,既に日本の国土を射程距離に入れています.
今回のミサイルによって初めて日本が脅威にさらされたわけではありません.
平和ボケした日本人は,まさか奴が日本を攻撃してくることなどないと思っているのかもしれません.
「日本を攻撃したら北朝鮮が米軍によって壊滅させられるので,そんな破滅的なことはしない」
もっともらしく聞こえますが,どうでしょうか?
シリアのアサドは,どんどんミサイル発射しています.
しかもミサイルの弾頭に生物兵器を乗っけて.
今年の4月もサリンを含んだミサイルを発射し,その罰として米軍から 59発のトマホークミサイルがシリアに打ち込まれたことは記憶に新しいと思います.
気の狂った独裁者が,ミサイルを発射しないとう保証など全くないことを表しています.
北朝鮮を攻撃できる?
実際に米軍が北朝鮮を攻撃したら,北朝鮮による反撃によってソウルが火の海になることは確実視されています.
南北朝鮮を分断する38度線から,ソウル市内の距離をご存じでしょうか?
わずか 40 キロです.
高性能なミサイルでなくても長射程砲だけで十分な距離です.
数千門の長射程砲を一度に攻撃することは不可能と思われます.
しかもソウル,日本を射程にしているミサイル発射基地や,先日実験成功した自走式のミサイル発射台なども含めて一斉攻撃するとなると尚更不可能だと容易に想像できます.
ソウルのみならず,我々日本国土での被害も出るのではないでしょうか?
そう考えると,
遅きに失した
感はあります.
いくら経済制裁をしても,中国,ロシアが本気を出さないとどうにもならない.
ただ不思議なのは,中国も北朝鮮のミサイル射程に十分入っているのに関わらず北朝鮮から石炭を輸入し,間接的にミサイル開発などの資金提供を行っていることです.
中国の言うことなら聞く,ちゃんと手なずけられていると思っているのでしょうか?
「窮鼠猫を噛む」
これは中国の「塩鉄論」に載っていたんじゃ?
プロ市民の矛盾
プロ市民達は,「ミサイル防衛反対」「PAC-3配備反対」の横断幕を辱めもなくドヤ顔で掲げ行進していました.
掲げるなら「北朝鮮ミサイル開発反対」「北朝鮮核ミサイル開発反対」でしょ!
といったところで理解されないでしょうけど.
今のような脅威に晒されている中で,上のような横断幕を掲げられるのは,ある意味うらやましいぐらい幸せですね.
まあ,ミサイルの破片なんかがこの人達に直撃したら,手のひら返して
「政府は何やってたんだ!」
となるんだろうけど.
まとめ
北朝鮮が事前予告なしにミサイルを発射しましたが,ずっと以前から日本国土は射程に入っていて,新たな脅威が生まれた訳ではありません.
過去を振り返ると,本気でミサイルを発射する独裁者は存在し,奴はそうではないという保証など無いです.
ソウルのみならず,日本の喉元にもナイフは突きつけられていて,もうどうにもならない状況であると思います.
投資家としては,突発的な動きで円高になったときには粛々とドルを買うか,下がった日本の輸出関連株を買うかのどちらか.
今後も緊張が持続しミサイル防衛を強化することを見越して,レイセオン (RTN) の株を買っておくぐらいしか対処できないと思います.