40代の資産運用,投資ブログ 

米国株を中心に,40代の資産運用,投資について書いています

村上世彰著「生涯投資家」 を読んで,オリックスへの追加投資を決めました.

オリックスへの追加投資を決めました

 

「配当金を雪だるま式に増やす投資日記」を運営する gonchan0810さんの勧めにのって、表記の本をamazonから購入し読んでみました。

 

「配当金を雪だるま式に増やす投資日記」Dividend Snowball Investing: 「生涯投資家」 村上世彰著 を読んで 

 

確かに面白い内容で、日本の会社が抱える問題点、いろいろと騒動となった「村上ファンド」の投資案件の裏話など、「コーポレートガバナンス」をキーワードとして書かれています。

 

まだの方は,一読されることをお勧めします。

 

 

読んでみて

ROEについて理解が深まった

投資の指標として、ROE (Return on Equity: 投下資本利益率) が重要と言われていますが、あまりよく分かっていませんでした.

 

正直,無借金で内部留保をたらふく蓄えておけば、何かの時に安心だからいいのでは? と思っていました.

 

しかし,余剰金はため込まずに,より高い利益を求めて投資に回すか,投資機会がないのなら投資家に自社株買いや配当として還元すべきなんですね.

 

経営者には,資本 (E) に対する利益 (R) をいかに高めるかを考えるべきであり,そのためには資本を減らし,借入金によって適度なレバレッジを効かせながら,利益を高めるために設備投資や新規事業への投資などを行うことが求められています.

 

「会社を自分の家計と勘違いしている」

 

なるほどでした.

 

日本でお金が回らない理由

日本の経営者の多くはROEの重要性を理解しておらず,余剰金をはき出さずに貯め込んでいるためだとしています.

 

余剰金を配当や自社株買いなどを行って,株主還元する.

従業員の給料を上げる.

新規事業を起こす.

新規に人材雇用する.

 

日本の経営者がROEの向上を意識し,300兆円を超える日本企業の内部留保が市場にはき出されれば,配当や株価も上昇するでしょう.

そうすれば,消費も増え,企業業績も良くなり・・・.

 

日本経済を活性化させ成長を促すためには,資金の循環が必要です.

 

 

2014年に出された「伊藤レポート」では,

「8%を上回るROEを最低ラインとし,より高い水準を目指すべき」

具体的な数値目標も出ています.

 

マスコミの印象操作

村上ファンドや村上氏に対する報道によって,氏を嫌うとまではいかないまでも,良く思っていない方も多いのではないでしょうか?

 

自分でも反省している部分もあるようですが,マスゴミよって作り上げられた,印象操作による部分が大きいと思われます.

 

おそらくは既得権益者からの反発,横やりであろうと思います.

いつからマスゴミは既得権益者を守る側に回ったのでしょうか?

 

村上氏,橋下氏,堀江氏など,既得権益を破壊しようとするものに対して,激しく印象操作を行っていますね,

 

最近では,安倍首相でしょうか.

 

何故オリックスなのか?

この本では,「コーポレート・ガバナンス」について書かれており,これの追求こそが村上氏のライフワークです.

 

そして,ことあるごとにオリックスの会長(前社長)の宮内義彦氏の名前が出てきます.

宮内氏も「既得権益を持つ人々とコーポレート・ガバナンスという手法で戦う」と言って,村上ファンドの立ち上げに協力していました.

 

現にオリックスの投資家説明資料の中にもコーポレート・ガバナンスについての資料があり,高ROEを目指すと記載されています.

http://www.orix.co.jp/grp/pdf/ir/library/annual_report/AR2016_06J.pdf

 

オリックスの2018年3月期の

ROEは12%を超えています.

 

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株主優待や配当利回りの高さなど株主還元に積極的なのもうなずけます.

 

株価は横ばいが続いています.

ジュニアNISAで,もう少し買い増ししたいと思います.

 

オリックスに関して

www.c55hero.com

まとめ

村上氏の投資,株式会社への考え方,

 

話題となった村上ファンドの買収劇,

 

個人での投資活動,

 

登場する様々な経営者.

 

マスゴミが垂れ流す情報を見ていても分からなかったことが,良く理解できました.

 

私も,投資家の皆さんへお勧めします.