2018年は，北陸での豪雪に始まり，北大阪での地震，西日本豪雨，台風21号・24号，北海道地震など，自然災害で甚大な被害が出ています．
被害を最小限に抑えるためには，減災を目指してインフラ設備を整えることも重要ですが，我々個人も災害に対する備えや，急場をしのぐ術を身につけておかなければなりません．
しかし，どんな術を身につけておけばいいのか？
山で遭難したらどうする？
料理中に地震が起こったらまず何をすべき？
そんな疑問に答えてくれる本を紹介します．
自衛隊防災BOOK
災害現場で，人命救助から緊急処置，給水や食料の確保など多方面で活躍する自衛隊．
災害時のトラブルに対処する多くのテクニックや知識をもつ，危機管理のプロフェッショナルです．
そんな自衛隊員が日頃から心がけていること，例えば「上」と「出口」を真っ先に確認する，「自家用車のガソリンを半分以下にしない」など，自衛隊員でなくても実践できる備えであったり，心構えであったりが，3つのチャプター，100のlifehackに分けて紹介されています．
ちなみにlifehack（ライフハック）とは，
仕事の質や効率、高い生産性を上げるための工夫や取り組み。 2004年に米国のテクニカルライター、ダニー＝オブライエンが考案した言葉であり、主に情報産業に携わるプログラマーや技術者の間で使われるようになった。
という意味です．
中身は，文字は少なく，写真や挿絵などで見やすいです．現役自衛官が登場しています．
紹介されているlifehackとして，
日頃の災害に対する備え
- 自宅の家具の配置
- 初期消火の基本など
発災時に役立つライフハック
- 料理中だったら
- 睡眠中だったら
- 運転中だったらなど
被災時に約立つライフハック
- 手ぬぐいで止血する方法
- 骨折やネンザの時の添え木をする方法
- 二人でけが人を運ぶ方法
- 泥沼から抜け出す方法（人生の，ではありません）など
面白いのは，被災時だけで無く，
日常生活に役立つライフハック
- 懐中電灯でチカンを撃退する方法
- イヤホンを絡まず結ぶ方法
- 靴の招集をする方法など
ライフハック数を100にするために，苦労したことがにじみ出るような内容もあります．
簡単な内容で，パラパラめくって眺めるだけでも暇つぶしになりますし，海や山にお出かけ前に，対象となる部分を読んで勉強しておくと，ひょっとしたらいざという時の助けになるかもしれません．
もしもの時に開いて見るというシチュエーションを考えると，スマホで見られるようにKindleやkoboの電子書籍として購入しておく方がいいかも？
電子書籍の場合，iPadなどのタブレットで見ることが推奨されていますが，kindlepaper whiteでも，問題なく閲覧可能です．もちろんモノクロですが・・・．
日本で生活する以上，どこに住んでいても，地震や豪雨，台風などの自然災害を避けて生活することは不可能です．
もしもの時に何か行動できるよう，一度ご覧になっておくことをオススメします．
単行本は 1,296円 電子版は 1,000円となっています
