9月も半ばとなりました.
年をとると時間の経過が早く感じるようになるといわれていますが,確かにあっという間に時は過ぎていきますね.
気がつけば2017年も残り3ヶ月ちょっと.
四半期ごとに配当を振り込んでくれる米国株ですが,配当の権利確定が年内残り1回となる銘柄が増えてきています.
なんとなく,年末にかけて株価が大きめの調整をするニオイがするので,新規投資や追加投資は控えめにして,キャッシュポジションをキープしておこうと考えています.
投資方針は「配当によるインカムゲインを増やす」ですが,キャッシュポジションでは配当は見込めません.
キャッシュポジションをキープすることで,2017年の残り,いくらぐらいの機会損失となるのか計算してみました.
キャッシュポジション
現在の現金保有額は,約 2万ドルです.
アルトリアを一部売却したあと,DUKやSOなどを買った残りです.
機会損失額
株価の上下による,キャピタルゲインやロスに関しては,相場が決めることなので計算しようがありません.
しかし,配当や分配金によるインカムゲインに関しては計算できます.
NISA枠では 2万ドルは使い切れないので,特定口座での保有を前提とします.
配当利回り 4%の株
有名どことでは,MO,GE,XOM,IBM,TGTなどが含まれます.
2万ドルの 4%
800ドル
800ドルの 10%が米国で源泉徴収され
720ドル
720ドルの 20%が国内で源泉徴収され
576ドル
2万ドルを4%の配当利回りがある米国株に投資した場合,
年間で
576ドル
が配当金として手元に残ります.
合計 576ドルが,3ヶ月ごと年4回に分割して振り込まれるので
1回あたり
144ドル
2017年残り期間で配当の権利確定が1回と考えると,
144ドル
日本円で 15,840円
(1ドル110円)
220万円に対して1万5千円の機会損失です.
1万5千円は高額ですが,220万円に対して考えると・・・
配当利回り5%,3%の場合
同様に,配当利回りが 5% 3%の株でも計算してみます.
5%:T,GSK,VZなど
1回あたりの配当振込額
180ドル
3%:PG,MRK.KO,WFCなど
1回あたりの配当振込額
108ドル
まとめると,
2万ドルに対する配当金の機会損失額は,
3%;108ドル
4%;144ドル
5%;180ドル
割合にすると
1%弱
となります.
当然のことながら,1万ドルなら半額になります.
割合は変わりません.
ポジリ病
C55は,どちらかというと株のポジションをとっていなと落ち着かないタイプの投資家です.
生活資金や自動車購入や住宅の改装など,将来に必要と思われる資金の一部は横においていますが,余剰金は普通預金や定期預金といった現金では保有せずに,ほとんど株式投資に回していました.
フルインベストメント
「リターンを得るためリスクをとっている」といえば,なんかカッコいい感じがしますが,実際はセコイんだと思います.
- このお金を現金でおいておいても,年間10円ほどの足しにしかならない.
- 株に回せばいくらかはもらえる.
- 株価を買わないと損だ!
こんな3段論法だと思います.
投資をしていないと「なんか損をする」ような感覚です.
ただの機会損失であって,実際の損失ではないのですが・・・.
他に想定される場面
配当の権利確定日が間近に迫っている銘柄があるとします.
配当がもらえるならば1回でも多い方が良いので,焦って買ってしまいます.
しかし,買った・買わなかったのでの配当金の差は,投資金額に対して 1% 弱.
配当利回り 3%の株の場合,
たった 0.5%です .
配当権利落ちによって株価が下がる銘柄もあります.
普段の株価の上下動が 0.5%以内にとどまっているような株はほとんど無いのでは?
1回分の配当を取り逃がしても,逃した配当額以上に安く仕込める可能性があります.
つまり,多くの株を買えることになります.
まとめ
配当によるインカムゲインを増やしたいと思っています.
投資しないことによる機会損失を恐れていました.
しかし配当(分配金)に関しての機会損失を考えると,1回分もらい損ねたとしても投資額に対する割合は 1%以下です.
1%の株価変動は普通にあるので,機会損失を恐れずに株価を見ながら投資をすれば良いということがわかりました.
気が楽になりました