バークシャーのIBM株売却に関して,保有報告書に基づいて記事を書きましたが,補足します.
昨日の記事,
バフェットはIBM株を順調に売却しています.ウエルズファーゴにも注意が必要です. - C55 40代の資産運用,投資ブログ
タイトルの「バフェットはIBM株を順調に売却しています」に関して,捉えようによっては誤った情報となってしまう可能性があります.
その理由は,記事の中でも少し触れていますが,保有報告と実際の売買の間のタイムラグに起因すると思われます.
今回,補足させていただこうと思います.
矛盾あり?なし?
保有報告書では,
2017Q1で20%
2017Q2でさらに16%
の売却が記されています.
今回の2017Q2の報告書の数字からは,
最大保有数の66%となっている.
つまり3分の1を売却した状態であることが確認できます.
保有報告書に基づいて表現すれば,
C55が書いたブログのタイトル
「バフェットはIBM株を順調に売却しています」
は矛盾していません.
しかし,2017年5月に大きなニュースとなった
「IBM株 30%売却」以降,
さらに売却を進めているか? という点に関しては,
今回の報告書からは「ない」との結論になり,
「バフェットはIBM株を順調に売却しています」は
矛盾していることになります.
正しい表現
この報告書と売買動向の解離点については,
リョウスケさんが,ブログで指摘しています.
バフェットがIBM株の保有比率を更に下げたの!? 5月以降は売ってないんじゃない? - リョウスケが米国株で億万長者を目指す
さすがに鋭いですね.
読んで,違和感が解消されました.
さらに
バフェット研究家として有名な,東条雅彦さんも
バフェットがIBM株を一段と売却?日経新聞の報道姿勢にモノ申す!|ウォーレン・バフェットに学ぶ!1分でわかる株式投資
この記事の中で,時系列を明らかにしていただいています.
やはり,報告書の発表と,実際の売買を発表した時期とのタイムラグが存在するようです.
記事の書き方,情報の伝え方,とらえ方によっては,誤った情報となってしまう可能性があることが分かりました.
まとめてみると
事実関係をまとめると,
- 2017Q2の保有報告書にて,2017Q2の期間にもIBM株の売却を進めた
- バークシャーが保有するIBM株は66%になった
- 「IBM株 3分の1売却」が確認された
という結論となります.
IBM株の今後について
C55は,”のんけ” もとい,”ノンホル” です.
東条氏は,
「バフェットはこれ以上、IBM株のポジション調整を進める意思がない」
に一票を投じています.
C55は,かつてのWMT,T,PG,KMI,VZ
そして,今回のGEがそうであったように,
「バフェットは今後も、IBM株のポジション調整を進める」
に一票を投じたいと思います.
ただし,「今後もIBMの悪決算が持続するならば」の一言を付け加えて,外れた場合の言い訳の余地を確保しておきたいと思います.
今回の内容を,2017年8月16日のなかでも追記しました.
http://www.c55hero.com/entry/berksher2017q2
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