楽天証券がバンガード社のETFを,インデックス・ファンドという形で販売開始しました.
その中で,楽天・全世界株式インデックス・ファンドは,2018年1月13日に発表された「投信ブロガー選ぶ!Fund of the Year 2017」で,堂々の1位を獲得しました.
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017
楽天・全世界株式インデックス・ファンドのもととなるETFであるVanguard社の VTは,もともと「投信ブロガー選ぶ!Fund of the Year」の上位の常連であり,2011年,2012年にも1位を獲得していたことから,2017年の1位もそれほど驚くほどの事ではありません.
しかし,この人気のETFを
- 米国株を取引できる証券口座がなくても
- ETF 1株以下の資金でも(100円からでも)
- 米ドルに換金することなく
- 手数料を気にせず
- 定期的に(自動的に)
投資信託として購入できるようになったことは,「積み立て」という形で資産形成を行おうとする投資家にとって,大きなメリットです.
VTの他にも,投資対象地域別のETFである,VTI(全米国株式)やVWO(新興国株式)も,楽天インデックス・ファンドとして売買可能となっており,2018年からはじまった「つみたてNISA」においても,主力となることでしょう.
今回,これら投資対象地域別のETF(全世界:VT,全米:VTI,新興国:VWO)の比較表一覧をまとめてみました.
(注:2017年9月30日現在のデータです)
VT,VTI,VWO
信託報酬や資産額など
VTIの信託報酬の低さが際立っています.といっても他の2つの信託報酬もVT:0.11%,VWO:0.14%ですので,かなり安いです.
日本のさ〇かみ投信は未だに1%の信託報酬ですので・・・・
楽天インデックス・ファンドの信託報酬が上乗せされるのは仕方ないですね.
人気のVTですが,純資産額ではまだまだ他の2つの足下にも及ばない事がわかります.
投資対象国
VTでは米国が約52%,米国を除く先進国が約38%,新興国が約10%となっています.
中東やアフリカにはほとんど投資されていません.
VTとVTIを1:1の比で購入すると,米国の割合が75%程度になります.
構成銘柄
各ETFの構成銘柄上位10銘柄と,時価総額に占める上位10銘柄の割合をしめします.
米国では,アップルやアマゾン,グーグルなどのイケイケ銘柄,マイクロソフトやジョンソン・エンド・ジョンソンなどのAAA銘柄は外せませんね.
新興国では,テンセントやアリババ,シャープ買収で注目を浴びた鴻海などが含まれています.
PER,PBRなど
新興国が含まれていない分,VTIの時価総額中央値は高め,新興国のみためVWOの時価総額中央値は低めとなっています.構成銘柄の時価総額を鑑みれば当然でしょうか.
パフォーマンス実績
2017年は新興国(VWO)のパフォーマンスは良かったですね.
設定来の年次平均パフォーマンスでは,どれも似たような結果となっていますね.
この5年間のパフォーマンスを比較するとVTIの圧勝ですが,もしドルコスト平均法で毎月定額投資をしていたら,どんな結果となっていたのでしょうか?
楽天VT,VTI,VWOを毎月定額購入していった時のパフォーマンス比較の検証を開始しました.まだまだ結果がでるのは先の話ですが,途中経過を順次報告していきます.
www.c55hero.com
Vanguard社ETFの商品説明
各ETFの商品説明ページへのリンクです.日本語のサイトとなっています.
VT:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/FS_VT_JP.pdf
VTI:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/FS_VTI_JP.pdf
VWO:バンガード・FTSE・エマージング・マーケットETF
https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/FS_VWO_JP.pdf
まとめ
人気の楽天バンガード・ファンドのなかで地域別ETFであるVT,VTI,VWOの比較表一覧を作成しました.
投資の参考にしていただければ幸いです.