仮説「NISA口座でPFFをコツコツ買えば節税効果が得られる」否定されました
検証中の上記仮説ですが,本日楽天証券のサポートから返事をいただき,結果が判明しました.
どうぞご覧ください.
楽天証券とのやりとり
問い合わせ内容
今回メールで楽天証券のカスタマーセンターへ問い合わせました.内容は以下のとおりです.
NISA口座での,平均取得価額の表示に関して質問します.
当方NISA口座を利用して,外国ETFであるiShare米国優先株ETF(PFF) を購入しているのですが, 平均取得価額が手数料込みの取得価格で表示され, その平均取得価額をもって, 評価損益が計算されていると思われます.
以下の2点について質問します.
1.NISA口座での年間非課税枠は,手数料込みの金額なのか?それとも純粋に株の購入価格のみの価格なのでしょうか?
2.NISAを終了し課税口座に移管する際に,この平均取得価額が時価として移管されるのか? それとも手数料を引いた価額が再計算され, その額が時価として移管されるのか?
ややこしい質問ですが,ご返答をお願い致します.
楽天証券からの返答
昨日の夜中に問い合わせメールを送信しましたので,実質当日の返答となります.
迅速に対応していただきありがとうございました.
平素より楽天証券をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
お問い合わせの件につきまして、ご案内申し上げます。
1
NISA投資額は、手数料を除く円換算された受渡代金でございます。
2
時価とは、その時点の価格をさします。
課税口座へ振替する際は、振替時の価格×数量で取得費が
算出されます。平均取得価額は一切影響しません。
今後とも楽天証券をお引き立ていただきますよう、お願い申し上げます。
仮説
1.平均取得価額が手数料込みの値段で表示されている
2.手数料はキャッシュバックされるので,見た目上の平均取価格は上昇する.
3.NISAの適応期間が終了し課税口座に移管される際,この平均取得価格が維持されるのであれば,
見た目上の平均取得価格 > 実際の価格
4.売却すれば損失が発生し,確定申告で損益通算すれば,譲渡益や配当にかかる税金が還付される
この順序の中の3番が否定されました.
仮説は否定されました.
ふりかえり
ことの発端は,楽天証券での平均取得価格の表示方法にあります.
確かに買い付け手数料込みの取得価格の方が,実際の損益を確認する上でメリットがあると思います
しかし楽天証券のNISA口座に関しては,この買い付け手数料込みの平均取得金額表示は,今回のように誤解を招く可能性があります.
元から手数料無料をうたっている他の証券会社ならまだしも,買い付け手数料を後日キャッシュバックする方式をとる楽天証券では,買い付け手数料を含めての表示となると,真の取得価格と表示上の価格に乖離が起こり,その差額を利用して悪巧みをしてみようという輩が出現しても仕方がないのではないでしょうか? (自己弁護)
まあ確かに,こんな仮説がなりたつなら,他の証券会社の顧客はメリットがなく不公平ですが・・・.
まとめ
とういことで比較的早く仮説の検証は終了しました.
否定という結果となり残念ですが,懐は痛んでいないので良しとしましょう.
早期終了のきっかけをいただいた
あずみ さま
的確なご指摘,どうもありがとうございます.
最後に,紛らわしい表示をしている落点証券(旧楽天証券)には改善の要望を出しておいたことを述べておきます.
負け惜しみではない・・・はず・・・です.
「NISA口座でPFFをコツコツ買えば節税効果が得られる」についての記事です.
上から順番に読んでみてください.