75%の減配を発表し,70%も株価が崩落したKinder Morgan (KMI) ですが,今後3年間の増配の見通しを発表しました.
発表直後に株価は大きな「窓」を開けて上昇しましたが,その後ダラダラと値を下げ,発表前の値段まで戻ってきました.
増配が発表通りに実施されれば,将来的なYield on Cost (YoC) は2020年には6%を超えると試算されますので,買い増ししました.
増配予定
下記の表のように,増配の見通しを発表しました.
2017年を基準にすると,2020年の配当額は2.4倍となります.
買い増した株
特定口座で
1株あたり 18.535ドル
株数 200 株
保有するKMI株
今回200株買い増ししたことで保有するKMI株は
合計 800 株
になりました.
窓開けには逆らうな
相場の格言に
「窓開けには逆らうな」
という言葉があります.
ローソク足が前日と全く重ならないぐらい,上昇(上窓)するか,逆に下落(下窓)して,いる状態を指します.
どちらかへの強いエネルギーを表しています.
窓を開けての上昇ならば株価上昇のエネルギーが強く,上昇への勢いがあるので購入のチャンスであるという意味になります.
KMIのチャートでも上窓が確認されます.
一方で,「埋めない窓はない」という言葉もあります.
「相場格言」というほど格式のある言葉ではないと思いますが,上窓にしろ下窓にしろ,いつかは「開けた窓は埋める」という意味の言葉です.
サプライズニュースによって,窓を開けて上昇(下降)した銘柄には飛びつきたくなりますが,乗り遅れた際には焦らずに待てば,そのうち窓埋めに戻ってくるのでは?
もちろん本当に勢いのある「いけいけドンドン銘柄」には当てはまらないかもしれません.
しかし,KMIなどドンドンと上昇するエネルギーを持っていないような銘柄では,窓埋めを待ってみてもいいのでは?
将来的にはKMIの株価も上昇モードに入るのではと思っています(増配が予定通り実行され,原油価格も上昇すれば).
上昇モードに入れば,窓埋め理論は成り立たないかもしれません.
ドンドンと上昇するエネルギーを持っていないという意味では,先日好決算で株価が急騰したAT&Tなども,気長に待てば,窓埋めに戻ってくると思っています.
「そのうち,急騰前の1株36ドル程度まで戻ってくるんじゃね?」
AT&Tのチャートを確認してみます.
?!?!?!
7月26日から27日に開けた窓は,
すでに埋まっている
場中での上昇だったのですね・・・
AT&Tが開けた窓は
小窓
でした・・・
たしかに窓は埋められています・・・
まとめ
「窓開けには逆らうな」の相場格言がありますが,上昇への強いエネルギーを持っていない銘柄においては,
「埋めない窓はない」
の方が,しっくりくるような気がします.
現在のKMIに関しては,うまくいきました.
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