1557の分配金の税金は気にしない
1557 SPDR S&P 500ETFは,文字通りSPDR S&P 500ETF (SPY) が東証に上場したものです.
S&P 500指数をベンチマークとし,VOO,IVVと並び
このETFさえ買っておけばOK
とも言われるETFです.
C55の投資環境では,少しばかり「損をする」ので,新規購入を躊躇していましたが,吹っ切れました.
1557買いを躊躇する理由
C55の特定口座,NISA口座とも,外国ETFは取引可能なので,あえて1557を買う理由はないです.
しかし,ジュニアNISA口座,特に楽天証券のジュニアNISAとなると話は別です.
過去に何度か紹介しているように,楽天証券のジュニアNISA口座では外国株,外国ETFの取り扱いはありません.
しかし,1557は東証上場ですので国内株扱いとなり,外国ETFを買えない楽天証券のジュニアNISAでも,SPYが買えることになります.
しかも買い付け手数料は実質無料です.
これだけを見れば,1557買いを躊躇する理由はなさそうですが,そうは問屋が卸してくれません.
本来NISA口座で免除されるはずの分配金にかかる約20%の税金が,免除されずに,しっかりと徴収されてしまいます.
米国での源泉徴収と併せて,約28%もの税金が引かれ,最終的に額面の72%程度の分配金しか受け取れません.
大人であれば確定申告をして,せめて外国税の一部だけでも取り返すことは可能ですが,子供には控除する所得がありませんので,全額納付です.
しかも分配金は,証券口座には振り込まれずに,指定した銀行口座に振り込まれます.
再投資に回すためには資金を移動させる一手間が必要です.
これら2点は楽天証券のジュニアNISAならではの問題点であり,1557買いを躊躇する理由です.
それでも1557を買う理由
1.すばらしいETFである
1557の元となるSPYは誰がなんと言おうと,素晴らしいETFであることは間違いありません.
米国ETFを購入できるのであれば,SPY (VOO, IVV) だけ定期積み立てのように買い続けてもいいのでは? と思うぐらいです.
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2.分配金にかかる税金は無視できる
「税金で28%もひかれる」
言葉で表すと,とても割に合わない,損した気分になりますが,実際どの程度の金額かを計算してみました.
例)1557を100万円分保有しています.分配金の利率は約 2.5%とします.
100万円の2.5%ですので,
25,000 円の分配金が支払われます.
これに米国での源泉徴収として10%が引かれます.
25,000 × 0.9 = 22,500
楽天証券以外で取引されている方のNISA口座であれば
22,500 円が振り込まれます.
楽天証券のNISA口座だと
ここからさらに約20%の国内税が引かれます.
22,500 × 0.8 = 18,000
楽天証券だと
18,000 円が振り込まれます.
その差は 4,500 円也
100万円の投資額にたいして,保有する証券会社が違うという理由だけで,年間 4,500 円 (投資額に対して0.45%)
「損した気分」が発生します.
これでは楽天証券NISA口座での,1557購入を躊躇しても仕方がありません.
しかし,1557の魅力は分配金だけではありません.
1557 (SPY) は設定来,年率9%で成長しています.
NISAであれば,値上がり益,つまりキャピタルゲインに対する税金は免除されます.
100万円分保有するのであれば,年9万円の成長が得られ,これにかかる税金は免除されます.
この額から考えれば,分配金にかかる国内課税分の差は無視できるものだと思います.
実質,楽天証券であるが故に生まれる他証券会社との差は配当利率が2.5%と仮定すると,
僅か0.45%なのです.
少し乱暴に表現すると,
「0.45%の損した気分」を避けるために,
「年率9%の成長に投資しない」
どう考えても,間違ってますね.
まとめ
長期に渡り安定した成長が見込める1557 (SPY) は買いです.
楽天証券でのNISA口座では,分配金にかかる税金の分だけ損する気になりますが,割合としては投資額の0.5% 程度しかありません.
楽天証券のジュニアNISA口座では買い付け手数料は実質無料であり,1株から(30,000円弱)でも気軽に購入できます.
日本株を購入した後のスキマを埋めることや,購入したい銘柄がないときの「何か買いたい!」という欲求を満たす目的でも,1557をコチョコチョと買っていきたいと思います.
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