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【検証】円高リスクは米国株投資をためらう理由になるのか?

円高リスクは米国株投資をためらう理由になるのか?

米国株投資をためらう理由の一つに,円高リスクが挙げられます.

ほんの数年前は1ドル80円台が続き,国内の輸出企業の収益が上がらず円高悪玉論が展開され,日銀の円安誘導(為替操作ではない)によって1ドル110円台を回復した経緯があります.

今から新規投資を始める,もしくは追加投資を考えている方にとって,現在の1ドル110円程度でのドル購入には円高への懸念があり,躊躇している方もいるかもしれません.

 

C55は先日の「2016年までの受け取り配当額」で示したように,2012年から米国株投資を始め,2013年に大量のドルを購入しています.

当時1ドル80円台であったので,現在の為替を考えると割高と感じてしまっています.

 

  「2016年までの受け取り配当額」はこちらをご覧ください.

www.c55hero.com

では現在の1ドル110円の状況は,円高のリスクを考慮して米国株投資をためらう理由になるのでしょうか?

検証しました.

 

 

円高リスク

円高リスクの程度は?

円高への懸念がありドル買いを躊躇してしまいますが,今ドルを購入した場合のリスクはどの程度なのでしょうか? 

 

FRBによる利上げが実施され,日米の金利差拡大によるドル買い需要が高まり,ドル高円安になると言われていましたが,現在は1ドル110円の攻防が続いています.

 

2015年の円安局面(1ドル120円超え)で米国株投資を始めた方の中には,為替の影響で含み損となっている方もいると思います.

 

ドル円の10年チャートを示します.

ヤフーファイナンスより引用しました.

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この10年でのドル円の

最安値は,2011年の 1ドル 75.56 円,

最高値は,2015年の 1ドル 125.85 円

です.

 

現在の1ドル110円からの乖離率は,

 

円高方向に約32%,

円安方向に約14%

 

となっています.

過去の値が上限下限になるとは限らず,将来円高が進んで1ドル70円となったとしても,36%の乖離率です.

 

つまり,ドル円史上最安値を更新するほどの円高になったとしたら,ドル建て資産が円換算で30〜40%程度のマイナスになると考えられます.

 

日本株には円高リスクがないのか?

銘柄によりますが,日本株こそ円高リスクがあります.下にヤフーファイナンスから引用した日経平均株価の10年チャートを示します.

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この10年での日経平均株価の最高値は2015年の20,868円,最安値は2009年の7054円です.

現在の18500円(年初来安値更新中)からの乖離率は,安値方向に62%です.

 

注目すべきは,日経平均株価のチャートは,ほとんどドル円チャートと同じ形をしています.

円高とともに株価は下落し,円安とともに株価は上昇しています.

逆に日経平均が上昇すると円安になり,下落すると円高になるでは無いと思います.

 

単純に考えると,ドル円が史上最安値を更新するほど下落した場合,日経平均株価は7,000円以下となる可能性があり,その下落率はドル円の下落率30%をはるかに上回る60%となります.

 

日本株にも円高リスクがあり(銘柄によります),それはドル円の下落率よりも大きくなる可能性があります.

 

米国株投資の円高リスクは?

もちろん米国株投資では,円高になれば円換算で資産は目減りします.

しかし,このリスクをカバーするだけの要素が米国株投資にはあります.

それが高配当株です.

 

AT&T(T)やベライゾン(V)などの通信株は配当利回りが4%後半から5%前半で推移しています.

通信事業はご存じのように新規参入が難しい業務形態で,特に通信インフラをもつこれらの会社は安定定期に収益を稼ぎ出します.

これらの株を長期に持ち続け配当を受け取ることで,例えば5%の配当利率であれば,10年保有すると最初に購入した額面の50%分の配当金を手に入れることができます.

つまり,株価が変わらないことを前提に考えると,為替が今よりも50%の円高(1ドル55円)になっても円建ての価格は同じになります.

 

上で想定した今より30%の円高リスクは6年で吸収できることになります.

もし配当利回り3%であれば,10年保有すれば円高のリスクは吸収されます.

 

さらにこれらの株は連続増配株です.年々配当額は増えていますし,いただいた配当を再投資に回せば,ますます円高に強くなります.高配当株を長期保有すれば,円高のリスクは軽減されることになります.

 

まとめ

  1. 為替が円高に振れた場合に想定されるリスクは,ドル建て資産の円換算で30〜40%程度のマイナスである.
  2. このマイナスリスクに対して高配当株を長期に持ち続け,配当を得続けることでマイナス分は補える.

 

結論

現在の1ドル110円の状況は,円高リスクを考えて米国株投資をためらう理由にならない.

 

投資は自己責任でお願いします.