【VT】バンガード・トータル・ワールド・ストックETFより分配金
米国投資ブログ界で超有名人のB氏よりクソETFと酷評されたVTより分配金をいただきました.
皆さんはC55のように残念な投資家ではないですよね?
Off-Road Politicsの写真を改変
VTとは
VTは投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2013で1位になり,その後も上位の常連となっているETFです.
2017年にはこのVTを買い付ける楽天・全世界インデックスファンド(楽天VT)が発売され,定期的に少額(100円)から買い付けできるようになり,さらなる人気となっています.
ベンチマークとするFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは,先進国や新興国市場を含む約47カ国の約8,000銘柄の大型,中型,小型株で構成され,全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上を構成しています.
概要
ベンチマーク:FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
経費率:0.11%
配当スケジュール:四半期毎(3月,6月,9月,12月)
設定日:2008年6月24日
国別構成比率
地域別構成比率
北米が56%,新興国が9.6%となっています.
保有上位10銘柄
2018年7月31日現在 Vanguard社
これらの上位10銘柄で,10.1%を占めています.
どこがクソなのか?
B氏によれば,VTは分散の御旗のもと,リターンの悪い国にも投資をしていることがクソだと主張しています.
わざわざリターンの悪い国に投資しなくても,米国のS&P 500 ETF 1本で良いだろうということです.
一理あります.
VTの構成は米国株が50%を占めています.ということは,米国の成長は半分しかVTに反映されず,成長率の低い他の市場で薄めてしまっています.
これが分散だと言えば分散なのでしょうが,果たして様々な市場に分散する必要はあるのでしょうか?
さらにリターンも悪いです.
下がVOOとVTのチャートです.
VTのチャートです.
VTが設定された後,リーマンショックが起こっているため不利なのは承知していますが,圧倒的なVOOの勝ちです.
両者の比較です.
上の淡い青:VOO
下の濃い青:VT
倍以上の差が出ています.
米国はリーマンショックから,いち早くどこよりも高く回復しているので当然です.
世界分散は必要か?
- 分散投資はリスクヘッジでは無く無知に対するヘッジ
- 株式市場では,確かな1銘柄はよくわからない10銘柄に優る
- 一時に10のことに集中できる能力を持った人はいない.成功するには少数の銘柄を選び,それに集中することである.
- 卵は1つのカゴにいれるな
- 分散は富を守る.集中投資は富を築く
バフェットの言う「無知」,
リンチの言う「確かな1銘柄」,
どの程度知っていれば,研究していればこれらの定義に当てはまるのかはわかりませんが,47ヵ国,8,000銘柄に渡るような過度の分散の必要は無いと思います.
誰が8,000も管理しているのか不思議です.
VOOの構成上位10傑です.
見比べてみるとVTと変わりが無いかもしれませんが,総資産に占める割合が倍以上(VTが10%程度,VOOは19.1%)になっています.
どの会社も米国企業ですが,世界各国で事業を展開するグローバル企業ですね.ということは,米国株を買うだけで,十分に世界分散されています.
B氏の言うように,あえて成績の悪い国,銘柄に分散する理由は無いですね.
米国株もしくはS&P500 ETF (VOO, SPY, IVV)を買っておけばOKでは?
米国がこけたら危ないって?
VTの国別構成比率は54%になっています.リーマンのショック時にはVTの株価も半分以下に低下しています.
分散がリスクヘッジになっていない証拠です.
一蓮托生,米国がこけたら総崩れでしょう!
B氏が指摘するようにVTはクソETFだと思います.
株価暴落時
2018年2月初旬,株価が暴落しています.
米国の利上げが原因とされていますが.詳細は不明です.
しかし,米国が震源となっていることは間違いがなく,VTとVTIのパフォーマンスはどうなっているのでしょうか?
楽天・全世界株式インデックスファンド
楽天証券が,VTを買い付ける投資信託を発売しました.
米国株投資口座を開設していなくても購入可能で,ETFと違って毎月定期的に少額から購入することも可能です.
www.c55hero.comつみたてNISAでの主力になることが予想されますが,「買い」なのでしょうか?
この疑問について考察しています.
現在進行形で,VT,VTI,VWOを毎月16日に1回,それぞれ1万円分買い付け,評価額がどのように推移していくかを検証中です.
買い付け後の17日頃と,月末の資産状況を定期報告しています.
誰にS&P500 ETFを勧めるか?
投資を始めたばかりの方は,まだ何を買っていいのかわから無いと思います.
銀行が勧めるような訳のわからない投資信託を買うぐらいなら,とりあえずS&P500 ETFを買ってみて,勉強してみるのがいいと思います.
そのうち,自分で銘柄を選んで個別株に投資してみたくなりますよ.
また,C55のように楽天証券でNISAを運用している投資家にとっては海外ETFの買い付け手数料無料は魅力的ですので,当てはまる方にはVOO, SPY, IVVのどれかをお勧めします.
米国株の取引口座をお持ちでない方には,SPYが東証で上場した.1557をお勧めします.
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SPYとVT,VTIを比較し,「1557」「楽天・全世界株式インデックスファンド」「楽天・全米株式インデックスファンド」のどれがいいのか検証してみました.